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ブログ引っ越し

始めてからほとんど書かずに終わってしまいましたが、引っ越して新たに再開です!

http://ameblo.jp/avazestan/
# by avazestan | 2010-03-31 04:19 | Greeting

留学2周年記念!最近、変わったテヘラン。

昨日で、イランへ留学してから、2年が過ぎた。
この間、2度帰国し、インドへ旅行したので、2年マイナス3ヶ月、イランに滞在したこととなる。
ペルシャ語を初めて聞いた時は、抑揚がきれいだけれど全くつかみどころのない言語だと思っていたペルシャ語は、今や言葉に味覚を感じるようになり、イランの人々についても大分分かって来た。

さて、特にここ1年で特に気づいた変化がある。テヘランが整備され、彩りのある街になったのだ。現時点の大気汚染と交通渋滞を表示する電光掲示板が置かれたり、小さな敷地が公園に変わり、黄と赤で色付けられた公共体操器具が置かれたり、電話ボックスがビビッドな色に塗り替えられたり、最近では道路の左右を分ける敷居が置かれるようになった。左右の走行規則を破る車を減らすのには有効かもしれない。
テヘラン市長が『美しい街づくり計画』を打ち出した結果である。

中でも特に目を引くのは、建物の側面に描かれる絵だ。
確か2年前までは、建物は大抵グレー色で、イラン・イラク戦争で亡くなった殉教者のイメージ画にぎょっとした。壁に大きく殉教者の顔、または血を流して母親らしき女性に抱かれる兵士の姿などの生々しいものもいくつかあった。
ところが最近は、草木とチョウチョとお花と、普通に佇む人々が描かれるようになったのだ。しかも建物の特徴を使って描かれたシュールなデザインも多い。
壁画コンペティションもあるそう。

また、テヘランで一番高い建物・Millad Towerは、去年ホテルとレストランがオープンし、レーザーで夜空を照らしていた。

テヘランの街のイメージは、こうして明るくなってきている。
ただ、物価高騰の一方で人々の生活苦は増すばかり。この先、イランの人々の生活水準も改善されていくことを願う。


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# by avazestan | 2009-04-10 22:40

イランの若き新星演奏家の作品

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「Ethereal(ペルシャ語名:Aseer)」
Tar: シューレシュ・ラァナーイー(Shouresh Ranaee)
Tombak: ソホラーブ・ザルガリ(Sohrab Zargari)
Hermes Records, 2008
http://www.hermesrecords.com/

今年2月、若き22歳の青年の作品がリリースされた。タール奏者、シューレシュ・ラァナーイー。クルド人の彼はケルマンシャーの山で生まれ、音楽家の家庭に育った。彼の父親は優れたタンブール奏者の一人で、母親もタンブール奏者兼歌手である。両親の楽器を奏でる姿を見ながら育った彼は、3、4歳の頃に音楽に対する自覚を持ち、7才になる頃にはタンブールの主な曲をほぼ知っていたそうだ。
8歳の頃、ホセイン・アリザデ氏(2002年と2004年に「<東京の夏> 音楽祭」にて来日)により才能を認められ、氏のレッスンを受け始める。また子供の頃より数々の音楽フェスティバルにおいて優勝し、12歳の時にテヘラン市内の大学で初のソロコンサートを行っている。

1部「Nava」は即興演奏。イラン古典音楽の旋法の一つ、ナヴァー旋法により、印象的な雰囲気を描いている。
2部「Chahargah」は、チャハルガー旋法により、古代から現在までのイラン文化の歴史と、世界に対する希望を描いたと言う。

この作品は、今は亡きトンバク奏者ダリウーシュ・ザルガリに捧げられている。トンバク演奏を務めるのは、故ダリウーシュ・ザルガリの息子、ソホラーブ・ザルガリ。シューレシュとソホラーブは、2006年のザルガリ氏への追悼コンサートと2007年の大学での演奏会にて、今回の作品となった演奏を行っている。

本作は、アリザデ氏による監修であり、また、故ザルガリ氏に捧げる追悼の言葉を、アルバムに掲載している。

技術的にも長けているばかりか、豊かな情感を物語るような歌いっぷりのシューレシュの演奏が、より多くの人々の耳に届くことを願っている。

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2006年ライヴ@テヘラン:クルドの楽器・ディワンを弾くシューレシュと、トンバク奏者のソホラーブ

日本フレームドラム協会より、この作品をお求めになれます。

# by avazestan | 2009-03-25 05:50 | CD&DVD

祝・ヘジュラ暦1388年!

春分の日にあたるイランの新年は、「気を新たにする」には自然の理にぴたりと適っているような気がする。特に新年の時期より約2ヶ月、イランは最も快適な気候に包まれるからだ。

2007年4月より現在まで、2度の一時帰国を除けば、合計約21ヶ月のイラン滞在となる。そんな今、ようやくイランのことを書いてみようと思うようになった。書かなかったのは、今までイランのことをよく知らなかったこともあった。実際この国のことは、2006年11月の初のイラン旅行時まで、ほとんど何も知らなかったのだ。

ここでの私の生活は、ペルシャ文学とイラン古典声楽とセタールを学ぶ毎日である。そんな日々に出会う様々な出来事、考え、新発見などを、つらつらと書いてみようと思う。

ヘジュラ暦1388年正月

<記事について>
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# by avazestan | 2009-03-25 03:42