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イランの若き新星演奏家の作品

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「Ethereal(ペルシャ語名:Aseer)」
Tar: シューレシュ・ラァナーイー(Shouresh Ranaee)
Tombak: ソホラーブ・ザルガリ(Sohrab Zargari)
Hermes Records, 2008
http://www.hermesrecords.com/

今年2月、若き22歳の青年の作品がリリースされた。タール奏者、シューレシュ・ラァナーイー。クルド人の彼はケルマンシャーの山で生まれ、音楽家の家庭に育った。彼の父親は優れたタンブール奏者の一人で、母親もタンブール奏者兼歌手である。両親の楽器を奏でる姿を見ながら育った彼は、3、4歳の頃に音楽に対する自覚を持ち、7才になる頃にはタンブールの主な曲をほぼ知っていたそうだ。
8歳の頃、ホセイン・アリザデ氏(2002年と2004年に「<東京の夏> 音楽祭」にて来日)により才能を認められ、氏のレッスンを受け始める。また子供の頃より数々の音楽フェスティバルにおいて優勝し、12歳の時にテヘラン市内の大学で初のソロコンサートを行っている。

1部「Nava」は即興演奏。イラン古典音楽の旋法の一つ、ナヴァー旋法により、印象的な雰囲気を描いている。
2部「Chahargah」は、チャハルガー旋法により、古代から現在までのイラン文化の歴史と、世界に対する希望を描いたと言う。

この作品は、今は亡きトンバク奏者ダリウーシュ・ザルガリに捧げられている。トンバク演奏を務めるのは、故ダリウーシュ・ザルガリの息子、ソホラーブ・ザルガリ。シューレシュとソホラーブは、2006年のザルガリ氏への追悼コンサートと2007年の大学での演奏会にて、今回の作品となった演奏を行っている。

本作は、アリザデ氏による監修であり、また、故ザルガリ氏に捧げる追悼の言葉を、アルバムに掲載している。

技術的にも長けているばかりか、豊かな情感を物語るような歌いっぷりのシューレシュの演奏が、より多くの人々の耳に届くことを願っている。

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2006年ライヴ@テヘラン:クルドの楽器・ディワンを弾くシューレシュと、トンバク奏者のソホラーブ

日本フレームドラム協会より、この作品をお求めになれます。

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by avazestan | 2009-03-25 05:50 | CD&DVD