<   2009年 03月 ( 2 )   > この月の画像一覧

イランの若き新星演奏家の作品

f0137133_5494512.jpg

「Ethereal(ペルシャ語名:Aseer)」
Tar: シューレシュ・ラァナーイー(Shouresh Ranaee)
Tombak: ソホラーブ・ザルガリ(Sohrab Zargari)
Hermes Records, 2008
http://www.hermesrecords.com/

今年2月、若き22歳の青年の作品がリリースされた。タール奏者、シューレシュ・ラァナーイー。クルド人の彼はケルマンシャーの山で生まれ、音楽家の家庭に育った。彼の父親は優れたタンブール奏者の一人で、母親もタンブール奏者兼歌手である。両親の楽器を奏でる姿を見ながら育った彼は、3、4歳の頃に音楽に対する自覚を持ち、7才になる頃にはタンブールの主な曲をほぼ知っていたそうだ。
8歳の頃、ホセイン・アリザデ氏(2002年と2004年に「<東京の夏> 音楽祭」にて来日)により才能を認められ、氏のレッスンを受け始める。また子供の頃より数々の音楽フェスティバルにおいて優勝し、12歳の時にテヘラン市内の大学で初のソロコンサートを行っている。

1部「Nava」は即興演奏。イラン古典音楽の旋法の一つ、ナヴァー旋法により、印象的な雰囲気を描いている。
2部「Chahargah」は、チャハルガー旋法により、古代から現在までのイラン文化の歴史と、世界に対する希望を描いたと言う。

この作品は、今は亡きトンバク奏者ダリウーシュ・ザルガリに捧げられている。トンバク演奏を務めるのは、故ダリウーシュ・ザルガリの息子、ソホラーブ・ザルガリ。シューレシュとソホラーブは、2006年のザルガリ氏への追悼コンサートと2007年の大学での演奏会にて、今回の作品となった演奏を行っている。

本作は、アリザデ氏による監修であり、また、故ザルガリ氏に捧げる追悼の言葉を、アルバムに掲載している。

技術的にも長けているばかりか、豊かな情感を物語るような歌いっぷりのシューレシュの演奏が、より多くの人々の耳に届くことを願っている。

f0137133_22555386.jpg


2006年ライヴ@テヘラン:クルドの楽器・ディワンを弾くシューレシュと、トンバク奏者のソホラーブ

日本フレームドラム協会より、この作品をお求めになれます。

[PR]
by avazestan | 2009-03-25 05:50 | CD&DVD

祝・ヘジュラ暦1388年!

春分の日にあたるイランの新年は、「気を新たにする」には自然の理にぴたりと適っているような気がする。特に新年の時期より約2ヶ月、イランは最も快適な気候に包まれるからだ。

2007年4月より現在まで、2度の一時帰国を除けば、合計約21ヶ月のイラン滞在となる。そんな今、ようやくイランのことを書いてみようと思うようになった。書かなかったのは、今までイランのことをよく知らなかったこともあった。実際この国のことは、2006年11月の初のイラン旅行時まで、ほとんど何も知らなかったのだ。

ここでの私の生活は、ペルシャ文学とイラン古典声楽とセタールを学ぶ毎日である。そんな日々に出会う様々な出来事、考え、新発見などを、つらつらと書いてみようと思う。

ヘジュラ暦1388年正月

<記事について>
人名については、本名を伏せさせていただくこともあります。また、こまめにチェックできない状況にあるため、このブログ上での記事に対してのコメントも控えさせていただきます。ご意見、ご感想等ございましたら、私宛に直接メールでお願いします。
f0137133_340215.jpg

[PR]
by avazestan | 2009-03-25 03:42